スタッフブログ 2020年06月04日
院長の加藤です。
整骨院・接骨院では健康保険を使って施術が出来る事はご存じだと思いますが、
「その症状だと健康保険は使えません」と言われた事は無いでしょうか?
健康保険が使える?使えない?の基準は、治療院によって差があるみたいですが、ささがわ接骨院の基準をお話ししたいと思いますので、これから接骨院に健康保険を使って通院したいなと思われる方は参考にして下さい。
目 次 1. そもそも接骨院・整骨院はなぜ健康保険が使えるの? 2. 自分の症状は、健康保険が使える?使えない? 3. トラブルなどに巻き込まれないようにするには。 4. きちんと安心して通院する為の5つのポイント |
それは歴史をさかのぼる形になりますが、昔は今と違って病院も少なかった為、地域の医療として、柔道整復師(接骨院)を利用していました。
その業務範囲は、骨折、脱臼、捻挫、打撲など比較的救急な処置が必要な怪我の対応で、患者さんの利便性の為に、健康保険の取り扱いを許可されてました。
なので、現在も骨折、脱臼、捻挫、打撲などの『急性のお怪我』ならば接骨院にて『健康保険』が使えます。
接骨院を利用希望される方の多くは、『痛い』『しびれる』『凝っている』などではないでしょうか?
これらは症状であって、『原因ではない』と言う事です。
つまりその症状が『外傷による急性の怪我』なのか『慢性的な使い過ぎ』なのか『加齢などによる』ものなのか?で、健康保険適応か否かが決まります。
『怪我』をした事がある人は思い出して下さい。 例えば
・部活のサッカーで、相手とボールを取り合う際に、脚が絡まり転倒した時に膝を捻じってケガをした
・バレーボールでブロックをしようとジャンプして、味方の足の上に着地した時に足を捻じってケガをした。
・スノーボードで転倒した時に、手を地面に着いた時に手が捻じれて、骨が折れた。
などなど、【いつ・どこで・何をしていて・どのようになって・何を・どうした】などと、作文が書けるはずなんです。
まぁ稀に酔っぱらっていて、朝起きたらどこで怪我したか覚えて無いけど、あちらこちらから血が出て、腫れていると言うのもありますが・・・
これが分からないけど、いつの間にか痛いなどは怪我ではありませんので、当院では健康保険の適応外となります。
あなたのその『痛み』『凝り』『しびれ』はお怪我によるものですか?
お怪我であっても、『昔の古傷』は健康保険の適応外となります。
僕も経験ありますが、交通事故のむち打ちや、骨折など、冬の寒い時期などになりますと、怪我の傷周りの血行不良などで、重だるいような痛みを出す場合があります。
このような場合も、怪我としては一旦治っている為、『慢性的な症状』として捉えられ、健康保険の適応外となります。
接骨院の先生が、慢性的な症状でも「大丈夫ですよ、健康保険使えますよ♪」と言われても、ひょっとしたら『裏口』のやり方で、後々思わぬ治療費などを請求される場合もあります。
先ずは接骨院で施術を受ける場合、
① 問診票などをしっかりと書かされるか?
② どのように『怪我』をされたか、詳細に聞かれたか?
③ 施術の説明(怪我の説明)がしっかりとされたか?
④ 健康保険の適応適応外が院内掲示物や、HPなどにしっかりと書かれているか?
この様に、お怪我の状態をしっかり把握する事は勿論ですけど、健康保険に施術料を請求する際に、特に①②などを記載する事が必要な為、その辺りがなされてない場合は、適当な文章を作成し、請求されてしまっている可能性があります。
会計時などで、「もし保険組合などから封筒(書類)が来ましたら、ご自分で回答せずに、こちらへお持ち下さい」等と言われましたら、要注意です!
ひょっとしたら、あなたに見られると不都合な内容で、保険申請がされているかも知れません。
ちなみに、この保険組合からの書類は、あなたが何時いつどこで、どんな怪我をして、接骨院に何回通って、いくら支払ったか?などが記載されてます。
そしてこのアンケートが不一致を起こしますと、接骨院には治療費の支払いがなされません。
場合によっては、複数月に渡ってのあなたの、接骨院に支払われなかった保険治療分が、代わりにあなたへ直接支払いのお願いなどが有るかもしれません。
その場合、施術の箇所や、通院の回数にもよりますが、数カ月分で何万円にもなります。
折角地域の評判の接骨院に、保険を使った施術を、毎日頑張って通院しお身体も調子がいいのに、健康保険のルールに外れてしまったために、後味の悪い状態になる事は、決して少なくはありません。
もし、ご不安な場合は、最寄りの保健所で「接骨院に通院してます(通院したいのですが)この症状は健康保険の適応の症状ですか?」とお尋ねくださいませ。
安心して、評判の接骨院へ通院出来るようになると思います。
① 接骨院で健康保険が使えるのは、急性のお怪我である為、慢性の肩こり・椎間板ヘルニア・五十肩・加齢による膝痛・使いすぎの腱鞘炎は、保険適応外です。
② 接骨院の施術メニューの中に、『自費施術』だけの料金がある。 ※保険施術にプラス料金ではない事。
③ 問診票と検査をしっかりとしてもらう。 数分の問診で、いきなりベットに寝かせて施術が始まる事は先ず無い。そもそも治すと言うより、マッサージ主体である。
④ 不安な場合、先生や受付さんに、自分は保険適応症状なのか?どんな怪我なのか?をしっかりと説明を受ける。
⑤ 通院前に気になるようでしたら、最寄りの『保健所』または『健康保険者』へお聞き下さい。
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