スタッフブログ 2020年01月22日
こんにちは!
柔道整復師の見並です。
今日は手首を動かすと肘の外側に痛みが出てしまう『テニス肘』について書いていきたいと思います。
この『テニス肘』とは正式には『上腕骨外側上顆炎』と言います。
漢字がいっぱい並ぶと難しく感じるかもしれませんが、この上腕骨外側上顆というのはいわゆる肘の外側でそこに炎症が起きて痛めてますよという話になります。
この肘の外側には肘から指にかけて指を伸ばしたり、手首を反らせる様な筋肉が沢山ついているので、骨格的な歪みや使い方を間違うと、そこに負荷がかかり痛めてしまいます。
『テニス肘』と呼ばれると「テニスなんて全然しない!」と思う方もいるかもしれませんが、テニスをした事が無い方でもテニス肘にはなってしまいます。
そもそも『テニス肘』と呼ばれ始めたのは元々はテニス初心者の方が、バックハンドや合わないラケットを使用することにより、肘に負担がかかり痛めてしまう事が多かったため付いた名前ですが、それ以外にも昔から雑巾を絞ったり、他の家事などで手首をよく使う方は『テニス肘』になっていました。
近年では手首をよく使うと言われると違和感を感じるかもしれませんが、たとえばパソコンを打つ際でも手首を反らせた状態で打つため、その作業が続くと知らず知らずの内に肘に負荷が掛かってしまい痛めてしまう場合が有ります。
『テニス肘』で痛みが出てくる方は、患部を痛める様な大きなきっかけがあったという方よりも、使い過ぎから発症する方が多くなります。
腱鞘炎などもそうなのですが、使い過ぎから発症する症状は自然に解消するのが難しいのも特徴的です。
理由として大きいのは痛めた患部を休める事が難しい事が挙げられます。
病院などを受診して『テニス肘』だと診断を受けると、患部の安静として「この動作とこの動作は控えてくださいね」と言われる事が多いのですが、発症してしまう方はその動作を控える事が難しい事が多い様に感じます。
使いながら少しでも患部の負担を下げるという場合に用いられるのは、患部の固定という手段になります。
固定の手段としては『テニス肘』専用のバンドもありますし、テーピングなどによって固定が行われる事もあります。
患部を休めるというは症状に対して有効なのですが、中々症状が解消されなかったり、症状が再発してしまう方は使い過ぎ以外の要因もあるのかもしれません。
そもそも使い過ぎだけが原因であれば、同じ作業を行っている方の全員ならなければおかしいと考えます。
同じ作業を行っていても症状が出てしまう方、全く出ない方がいるのは筋肉の量や環境の違いなども有るのかもしれませんが、一番は骨格の歪みや使い方などのクセの問題が有る様に感じます。
肘の骨格と言われてもピンと来ないかもしれませんが、肘だけでも3つの骨で構成され、内側に捻じれたり、外側に捻じれたりもします。
この捻じれが生じると動きにも変化が出て、日常で使う際に負担が増えてしまいます。
それに加えて前半でお話した通り肘の外側からは、指にまで筋肉が伸びているので、その途中で手首や手の平の関節などに問題があれば肘への負担も増えてしまいます。
もちろん肘だけでなく肩関節などの動きが悪くなっても、肘への負担が増えてしまいますので、その関与が考えられる場合はその調整も行っていただくのが良いと考えます。
当院では『テニス肘』の治療でも肘だけ見るのではなく、最初に周辺の関節などの検査や姿勢の状態も確認していきます。
患部にかかる様々な状態を考え、関節の負担を取り除く事で少しでも早い改善と、再発を防止する為の調整を行っていきたいと考えております。
『テニス肘』は肘周辺が痛くなる症状ですが、肘だけを治療していても中々改善が難しい症状でもあります。
四日市にて『肘が痛い』『テニス肘』でお困りの方『ささがわ接骨院・整体院』にご相談くださいませ。
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