スタッフブログ 2017年04月27日
腰痛が耐え難い90歳の女性が来院されました。
腰はやや曲がり、娘さんに手を取りながらいらっしゃいました。
以前より腰痛があったのですが、転倒し大腿骨を骨折してからは、さらに腰痛もひどくなり、調子が良さそうな日に歩いたりすると、その後しばらく動くのがおっくうになり動けなくなるらしいです。
院長は高齢の方が来院された場合、先ず主訴より他の、特に下肢の筋力検査を行います。
高齢の方で多い症状は、腰痛・背部痛・膝痛・頚部痛(肩こり)などですが、いくらこの部分の施術を行ったところで、下肢の運動がままならない方は、日常生活動作の質が落ち、結局その他の要因で寝たきりになったり、痴呆が起こったりします。
今回も先ず座位での股関節の屈曲を行ってもらい、それに抵抗を加えました。
どちらもまぁまぁ筋力がある。
姿勢の写真をとっても、少し円背ではあるが、骨盤が横に寝ている為で、それを押して立てると、良い姿勢になります。
ベットで上向きになってもらうと、膝関節の可動域が減少してました。
膝を触らせてもらうと、なんだか怖がってましたので、少しずつ声を掛けながら調整と、筋膜のリリースを行いました。
膝の屈曲が改善しますと、少し驚いたご様子。
もう一度、筋力検査を行いますと、今度はガッチリと力が入りました。
筋力は痛みがあれば当然抑制がかかるので、筋力は落ちます。
関節が歪んでいると、これも無理に力を入れていくと関節を痛めてしまうので抑制がかかります。
そして、脊髄神経の通りが悪いと、脳で「力を入れよ!」と指示を出しても、その通りにきちんと力が入らなくなったりします。
両脚をと、骨盤、あと右上肢の挙上制限もあったので、それも少し調整し可動域をUPさせました。
これだけで、座位の姿勢が格段に良くなり、ベットから問診用の椅子まで歩くのに、誰の手も借りずにサッサと歩いてゆきました。
腰痛は不良姿勢によるものだと判断し、不良姿勢の原因が骨盤の後傾と術後の膝関節とその周辺にあると判断し、それを解決してゆけば、もっと日常生活動作の質は良くなりますよと、お話させて頂きました。
整体はボキボキ・バキバキだけではありません。
骨粗鬆症と診断された高齢の方も、ソフトな整体を受ける事が出来ます。
子供から、高齢の方まで、お困りの症状があればご相談下さいませ。
是非一度体験してみて下さい!
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